肺炎_入院判断基準
肺炎CDR(clinical decision rule)
1)CURB-65
イギリス
C
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Confusion
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見当識障害
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U
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Urea
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BUN>=19
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R
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Respiratory rate
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呼吸回数>=30
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B
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BP
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sBP<90 or dBP<60
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65
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Over 65
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65歳以上
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0-1点:外来
2点:入院
3-5点:入院・ICU入院
良い点
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ER診療の基礎の「意識のABC」が含まれている
2)A-DROP
CURBを日本なりにアレンジしたもの
A
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Age
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m>=70, f>=75
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D
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dehydration
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BUN>=21 or 脱水あり
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R
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respiration
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SpO2<=90%, PaO2<=60Torr
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P
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Pressure
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sBP<=90mmHg
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0点:外来
1点:外来 or 入院
3点:入院
4-5点:ICU
弱点
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呼吸状態の把握について、呼吸回数ではなくSpO2を指標にしている
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SpO2は呼吸回数を増やすことで簡単に代償されてしまうので、常に呼吸数と一緒に見る必要あり。
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肺炎はSpO2が下がる疾患ではなく、発熱とともに呼吸回数が上がる疾患
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成人市中肺炎診療ガイドラインの中に、30日間死亡リスクを評価に入れていない
(参考:ERのTIPs)
PSI(PORTスタディ)
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同様に死亡率を知ることができる
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CURB-65だけでは推し量れないような、外来か入院かのグレーゾーンな肺炎患者に有用
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A-dropやcurb-65で1点隣、外来で良いはずなのにグッタリしている患者さんなど
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独居、高齢、医療アクセスなどを総合的に判断し、治療する場所は考慮する
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70点以上で入院適応→CAPであれば、基礎疾患なくても男性>80,女性>70で即入院適応考慮
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あくまで低死亡率の予測、入院適応条件ではない
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